読書と静かな即興演奏

Music for the Story ー Reading and Quiet Improvisation

Mar 2, 2025

(撮影:石松豊さん / Ucuuu

2月7日は、自由学園明日館にて、
Ucuuuさん主催の『Music For The Story III – 読書と静かな即興演奏 – vol.3』に出演させていただきました。

お越しいただいたみなさま、Ucuuu 石松さん、コイズミさん
ありがとうございました。

空間の静けさと対話するような 長くて短い90分間、アンビエントセットで演奏しました。
(その中で持ち寄った本を読んだり、音楽を聴いてみたり、
考え事をしたり、珈琲やお菓子を楽しんだり… と思い思いに
「ひとりの時間」を贅沢に過ごせる、といった企画。)

演奏中は、60分を過ぎたあたりから時間の感覚がほどけてゆき、
気づけば最後は5、6分ほどオーバーして100分近くに。
最初は長いと思っていたのに… 笑


私自身も時間のなかに溶け込むように、その瞬間ごとに立ち上がる音を楽しみました。

また機会があったらアンビエントセットやロングセットで演奏できたら良いです。

参加された方それぞれの中を流れる物語やことばが、
音と交わって新たな化学反応を生んでいく…
そんな空間の一部のように過ごせたことが不思議で、嬉しくて。
(なにより、物語の力にとても助けられたように思います..!)

企画内容的にも読書の妨げにならないよう、歌や既存曲は2曲くらいと
自分にとっても新たな試みになりました。
さまざまなあたたかいご感想から勇気をもらって、
この日の録音をいつか何かの形でお届けできたらいいな、と思っています。

下記のUcuuuさんのwebサイトに、素敵な開催レポートが掲載されています。
当日の雰囲気が細やかにレポートされていて、
読みながら改めて、豊かな時間だったなぁと思いました。
こちらもぜひご覧ください。


それにしても、明日館の建築やデザイン、改めて素晴らしかったです。
以前訪れたのは、十数年前の12kレーベルのイベントの時でした。

リハーサルから出演まで慌ただしく、じっくりと眺める時間はなかったけれど、
幾何学の木製の窓枠、ドア、照明… どれも静かに呼吸しているように美しく。
プレーリー様式の低めの建物の中に、スキップフロアのような半地下の小さな空間が控室となっており、
そこで過ごしていると緊張がやわらいでゆくような感覚になりました。
ここで学んだ生徒さんたちは、どんな風に毎日を過ごしていたのでしょう。





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