12k 25th Anniversaryを終えて。
12k 25th Anniversary in Tokyo
すっかり年の瀬ですね。
相変わらず師走らしくバタバタと過ごしています。
少し時間が経ってしまいましたが、11月13日に久しぶりにイベントを開催しました。
“12k 25th Anniversary Taylor Deupree / Minamo & Asuna”
お越しいただいた皆さま、 お世話になった皆さま、
本当にありがとうございました。
(その後、貯め込んでいたお仕事や処理などに追われ
こちらに書き留めるのがすっかり遅くなってしまいました。)
企画はもちろんですが、
私自身のソロライブとしても数年ぶりで、
企画と演奏とで、どこまでできるのか不安がありました。
朝からスタッフのみんなと設営や準備をしていて動きっぱなしで、
ステージでその日はじめて着席して、一呼吸。
不慣れな挨拶でしたが
お客様の皆さんがあたたかく迎えてくださって、
とてもホッとしたのを覚えています。
本当にあたたかく励みになりました。
この日はいつも音を作るときにやっているようなことから始めてみよう、と決めていて
サンプラーを使いグロッケン、石などの音から音楽を構築することから演奏をはじめました。
普段音楽を作る時、音を「偶然に」みつけることから始めます。
意図して作っているから「偶然」なんてなかなかないけれど、
何度も何度も何度も思いがけない音になるまで変化させ続けて、
ぴったり「こない」音にどうしたら出会えるか探しています。
この違和感あるようなぴったり「こない」音を見つけるのに難航し、
制作はいつも時間がかかってしまいますが
そういった雰囲気をひとさじ
ライブでも織り交ぜられたら、と思いながら演奏しました。
ライブが終わると、ふんわりと柔らかく降るコーヒーの香り・・
セットチェンジの休憩の時間は、
コーヒー出店してくださった、CONZEN COFFEE さんのコーヒーで空間が満たされました。
一杯一杯、丁寧にハンドドリップして素晴らしいコーヒーを淹れてくださいました。
わたしの演奏が終わり、minamo & asuna。
解体オルガンや様々なオブジェクトを使ったasunaさんと、
オブジェクトや電子楽器、生楽器などを使ったminamoの二人の演奏。
音が生まれて消えてゆくドキュメンタリーのようでドキドキ。
童謡のような瞬間にもはっとする。
太陽が沈み、夕方から夜へと景色が移ろってゆく中で
電飾の煌めきが存在感を増してゆく。
照明はアリオト小柳君。
会場を光で幻想的に演出してくださりました。
5年ぶりのに見たテイラーのライブは、ノーモジュラーのセット。
一貫したスタイルですが手法は常に新しく更新され続けている。
小さくスタイリッシュなガジェットがたくさん並んでいて、見ているだけで興味深い。
テイラー演奏の頃には、外はすっかり暗くなり小雨がちらちらと。
傘を差して行き交う人。車のランプが雨で滲んでぼんやりと流れてゆく。
SHIBAURA HOUSEの透明の空間から見える景色を
テイラーの音楽が意味のある映像のように変えてゆく。
通り過ぎてゆく人、仕事帰りの人。
日常の暮らしと非日常とがガラス越しに隣り合っている。
ここ2年ほどの世の中の大きな変化の中、
いろんなことが絡み合って、たくさんの人たちと、今ここで音楽を分かち合えること。
12kに出会えたこと。
音楽が色々な人に出会わせてくれていること。
そもそもこの場所にテイラーがいる不思議。
ガラス越しの世界と、内側の世界とを感じながら
じんわりと言葉にならない気持ちがあふれました。
交流の場が少なくなった数年を経て
何かできることはないかという思いと、
12kの25周年にお祝いしたい気持ちから始まった企画。
企画を始めた当初はまだ渡航制限があり、
手続きや申請など乗り越えなきゃいけない壁がたくさんありましたが
無事にテイラーも来日でき、
設営や運営まわりでも色々な方に協力いただいて・・・
本当に感謝でいっぱいです。
なかなか不慣れな主催者で至らない所も多かったと思いますが、
お越しいただいたみなさま、
ご協力いただいたり、気にかけてくれたみなさま、
改めてありがとうございました。
*Special Thanks*
Taylor Deupree、Minamo 杉本さん、安永さん、Asunaさん
Inpartmaint/p*dis 大崎さん、下村さん
Flysound Co. さん 小林さん
アリオト小柳淳嗣さん、平岡さん、松岡さん
CONZEN COFFEE 小井戸さん、根岸さん
みらい行政書士 森田さん、SHIBAURA HOUSEさん
Corey Fullerさん、12k mates
皆さんに心からの感謝を。
(長い日記。。。最後まで読んでくれて ありがとうございます・・!)