sawakoさんのこと。
sawako
2024年の3月31日、大切な友人であるsawakoさんが、この世界から旅立ってしまいました。
彼女のいない日常が静かに広がっていくようで、その現実をどうしても受け入れきれないまま半年が経ちました。
5月にgift_labさんで開かれたお別れ会に少しお手伝いとして参加しました。
その時も今もまだ、彼女の不在が本当のことだとは受け止められませんでした。
最初に出会ったのは、彼女がニューヨークに住んでいた頃。
2008年に12kのテイラーやFourColorの杉本さんたちと一緒に、ニューヨークからウィニペグ、ボストンを旅し、それぞれの街の音楽イベントに出演しました。
ボストンヘ向かうバスの中で、彼女が「ニューヨークは大人になってもピータパンみたいに夢を追いかけている人が集まっている街。そんなところが楽しい!」と話してくれたことを思い出します。
その時乗っていたバスの名前が偶然にも「ピーターパン号」だったので、私たちもピーターパンみたいだね!と笑い合いました。
彼女が日本に帰国してからも、親密な時間を過ごすことができました。
彼女は、サウンドアートの物理的な側面やテクノロジーを、日常のささやかな出来事と同じように柔らかく私たちに映し出してくれる人でした。
彼女が見つめる先にはいつも新しい音や景色が広がっていました。
今は会うことができないけど、彼女はまたどこか遠くで旅を続けていて、宇宙の音に耳を傾けているのでは.. あのバスの中の続きのように自由な世界を旅をしているんじゃないかって思いたくなります。
今も深い穴が空いているように感じていますが、
友人たちがそれぞれがんばっていることが希望となって、その光を頼りに私も少しずつ前に進んでいます。
“I would like to create the 0.1-second sound which condenses all emotions in the universe. When I listen to it, maybe my mind and existence itself will collapse.” -sawako
https://www.12k.com/news/sawako-kato/
sawakoさん、ありがとう。
どうか安らかに…